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クレイモア

屑男 撲滅抹殺委員会!

−前へ歩く−

 新たに現れた二十体を超える屍を前にして、陸刀家のヒットマン全員が固まった。

 それは高森夕矢も同事で、衝撃的だった皆月京次と小判ザメの一戦は、今でも鮮明に覚えている。

「あの人知ってます! 確か、小判ザメとか呼ばれていた人です!!」

「それだけじゃない...他のヤツ等も、元々は俺達の仲間だ。」

「!!」

 隣から聞こえた絞り出すような声に、思わず視線を向けた高森の見たものは、顎を隠す包帯から血を滲ませる皇金の横顔だった。

 皇金だけではない。 当たり前だが、他の者達も見るからに殺気よりも怒気を強く発散させている。

 エデンマルキーニの第二陣。

 それは、

 病院の外で雪之絵真紀に殺された、沢山の陸刀ヒットマンの亡骸なのだ。

「鳳仙圭の兄ちゃんが言ってたんだけどー、」

「この人達ね? 死ぬ前は、生きてても何の価値も無い、つまらない人達だったんだってさー。」

「でも、私のお友達になれば、少しは役に立つかもって言ってた。」

「うおおおおおおおーーーーっ!!」

 誰ともない、全員が同じ雄たけびを上げた陸刀家のヒットマン達が、マルキーニに向けて走り出す。

「...でも、可哀相じゃない? 価値が無いなんてさ。 だから、このお友達とは、一緒に戦う練習をしたんだーっ。」

「だから、他お友達よりも、ずっと私の言う事を聞いてくれるんだよーっ!」


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