「先ほど、感情が勝敗を左右すると言われていましたが、それ以前に実力が違いすぎましたな。」
『白い死神』が何の感慨も持たない口調で呟いてみたが、御緒史からは、何の反応も返っては来なかった。
目を丸くして、テレビ画面を凝視している御緒史を一笑に付した『白い死神』が、自分も視線をテレビ画面に戻す。