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クレイモア

屑男 撲滅抹殺委員会!

−前へ歩く−

 ドンドンッと、乱暴に扉を叩く音が聞こえてきた。

「雪之絵 命を捕らえたわよ?」

 扉の向こうで騒いでいるのはアケミだ。 用件は本人も言っているように、雪之絵命を捕らえた事を報告に来たのだろう。

 鳳仙圭に、

「ああ、今は少し手が塞がっていてね、後から行くから、二階の一番奥の部屋にでも連れて行ってくれ。」

 暗い部屋の中、壁を背にして座り込んでいる鳳仙圭が言った。 部屋の様子はアケミの部屋にも負けないくらい質素だ。 四面、黒光りする壁だけで、本当に何も無い。

「...雪之絵真紀が来るはずだわ。グズグズしている暇は無いわよ?」

 イラついたアケミの言葉に、クスクスと笑いながら、静かに答えを返す。

「それは、俺の望んでいる事だよ。 雪之絵の叔父さんにも伝えておいてくれ。」

「雪之絵真紀が、やって来るってね。」

「......」

 アケミは納得したのか、扉の前から離れる気配がした。 キッ、キッ、と床を踏み歩く音がだんだんと遠くなっていく。

「...ふふ、アケミ。お前が桐子と何か企んでいるのは、とっくに承知しているんだよ。」

「桐子と、何年兄妹をしていると思ってるんだい?」

「とっくに桐子は、俺の操り人形なんだよ。」

「さあ桐子、加渓を操る技量の拙さは俺が補ってやるから、」

「そいつを殺せ」


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