ぺちゃ、ぺちゃ、ぺろ、んちゅ、
タケ子の献身的な奉仕が続く。
足の指の間などは性感帯らしく、結構感じる。 しかし、やはり体よりも気持ちが反応を示す行為であった。
かつて対等な立場だった友人が、今、自ら望んで足元にひれ伏し。 今日一日使いこんだ足の疲れと汚れを取ってもらおうと舌を使っている。
その表情を見るに、無理をしているのは明らかなのだが、それも気分が良い。
命の背筋を這い回る虫。 生き物としか思えない快感が、命の背骨を行き来する。
ここに来て、やっと命の股間から透明の液体がにじみ出た。 それは、足を舐め続けるタケ子の目にも止まる事になり、行為に激しさが加わった。
様子を見ながら、恐る恐る足を舐め続けていたタケ子だったが、命が喜んでいる事を知った為に、自信と希望を持ったのである。
「はあ、はぁぁ、はんっ、む。」
鼻に掛かった息と共に、舌を擦り付ける場所にタブーは無い。 爪の間から指と指の間は勿論、基本的にソックスを履かない命では一番汚れていると思われる足の裏まで、タケ子は丹念に舐めて行く。
「タケ子って、私の事を本当に好きなんだね?」
「好き...好きな人にしか、こんな事出来ない...」
「でもぉ、やっぱり納得出来ないんだな...」
命の否定的な言葉を苦痛として受け止めたタケ子が、眉をひそめて命を見上げる。
「.....」
意を決っして上半身を起こしたタケ子は、仰向けに倒れ、膝を立てて両足を開放した。
「私、まだ処女だから、これ上げる。」
そう来るだろう事は、想像通りだった命が、タケ子の持ってきた鞄に視線を注ぐ。
あの中には、適当なサイズのバイブが入っていた筈である。
「!?」
さしもの命も、この提案には面食らった。
目を丸くして固まっていると、タケ子がもの欲しそうに腰をゆらし、命を誘う。
「私が奇麗にしなかった方の足ね? 今度は、下の口で奇麗にするから。」
足を舐めた時同様、タケ子が無理しているのは解りきっていたが、命は黙って言われた通りに足を局部へと持って行く。
爪先は、濡れている局部を簡単に割り開き、タケ子の中へと入り込んだ。 しかし、いくら命の足がシャープで細いとはいえ、手の指や男のイチモツよりは太い。
ワレメが限界まで開ききった所で、命の足はそれ以上進まなくなった。
それでも、小指以外の四本は、完全に埋没している。
足の指を器用に動かしてみると、タケ子は全身で反応してみせた。
「うあっ!」
足が感じる、生暖かい濡れた肉に包まれる感触も気持ち良いが、それ以上に命を満足させたのが、タケ子の無様な姿である。
膣から繋がる子宮は、我が子を造り育てる大切な場所。 それを足で汚しているのに、タケ子は喜び喘いでいる。
女として蔑まれるであろうタケ子の姿は、今の命にはどんな媚薬にも優る。
命は、器用に爪先を動かして、膣内をこねくり回し、もう一方の足を使い、クリトリスの刺激を開始した。
足の指とは思えない程の複雑な動きが生み出す快感に、タケ子は驚くヒマもなく喘ぎ出す。
「ああっ!?はっ!命っ待ってよ! それより私の処女貰ってよ!」
にわかに信じられない言葉を聞いたタケ子は、体を硬直させる。
あまりのショックに気が遠くなるタケ子だったが、快感がそれを許さない。
「はぁっ、はあっああ!」
ここまで焦らされ続けた局部は、普段以上に刺激を欲していた。 命の動きの全てを感じ取ろうと、敏感に反応する。
しかし、体は至極の刺激を受ける喜びに打ち震えながらも、心の方は、先ほどの命の言葉に底まで沈んでいた。
「な、なんで!あっぁぁ! なんで!? 私の一番大切な物なのにっ! 命に上げられるって喜んでたのに!!」
きつく閉じた目から、またも涙が溢れる。 こんな気分のまま絶頂を迎えたくないタケ子は、何とか刺激を堪えようと頑張る。
しかし、本気になった命の愛撫を、我慢出来る程、タケ子は強くなかった。
「いいから、イキなよ。 それを望んでたんでしょ?」
「あっあうっ、そ、それだけじゃ...」
心がまるで命に届かない現実を思い知りながら、体だけは、命にいいように弄ばれている。
命を得る為なら手段は選ばない。 そう思って足を舐め、股を開いたタケ子だったが、その結果は命の玩具に落ちぶれただけなのだと今更ながら気が付いた。
局部から受ける快感は、瞬く間に全身を駆け巡り、タケ子を支配する。 どんなに嫌でも逆らう術はない。
絶望感に苛まれながら、体だけが絶頂に向かう。
『もうだめ...』 タケ子の表情が死に、そう口が動いた後、タケ子は全身を激しく痙攣させた。
闇の中で迎えたエクスタシー。
愛欲に平伏した体は、体液を垂れ流し淫乱な姿を見せているが、首から上は呆然自失といった面持ちで空を見上げていた。
まるで強姦されて、全ての行為が終わった後、その場に放置されたように。
「大丈夫?」
意識をなんとか繋ぎ止めたタケ子が顔を上げると、自分を見ている命の顔が、ほんの直ぐ側にあった。
「...命、酷いよ。 私の事そんなに嫌いなの? 私の処女って、命に取ってはその程度なんだね?」
咽び泣くタケ子を、涼し気に見ていた命は、おもむろにタケ子の髪を触り出す。
「そりゃそうだよ。 だって、私の欲しいものは、処女膜じゃなくて、タケ子自身だもん。」
何やら優しく柔らかな言葉を掛けられたタケ子は、涙に濡れた目で命を見上げる。
「タケ子はね。 髪の毛一本、爪の先に至るまで、全部私の物なの。 だから...」
優しい言葉も束の間、命に睨まれたタケ子は、叱られた子供のようにおびえて、何度も肯いた。
そんなタケ子を満足げに見ながら、命は想う。 『この体たらくで、よくもまあ、私をモノにしようと考えられたものだ。』と。
しかし、気ばかり強く、本当は情けないからこそ、タケ子は可愛い。
「アソコ、痛い?」
命の問いに、タケ子は言葉なく肯く。
「そっか、それじゃ、痛み引くまで優しくしたげるね?」
そう言った命は、身を起こし、タケ子の股間に顔を持って行く。 そして、今まで足で弄っていた局部を、言葉通り優しく舐め始めた。
「あっ...」
ピクリと体を震わせて、タケ子が久しぶりに喜びの声を漏らした。
足で極限まで開かれ、乱暴な愛撫を受けた局部は、赤く腫れていた。
「あっ、あっ、あっ、あっ、」
普通の快感とは違う、ウットリ感じ入った、眠くなるような刺激。
「ね? まんこの方は、まだ腫れてるけど、お尻の方は大丈夫そうだよ? こっち入れてみる?」
命の舌を感じ、夢見ごこちになっていたタケ子は、思わずこう答えた。
「...はい。」
言った本人も気が付かなかった、思わず出た敬語。
しかし、これはタケ子の心の中を如実に現した一言である。