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ダメージの為、息も絶え絶えになりながら、やっとの思いで脱ぎ落とした黒と紫のターバン。
エデン母は、自分の顔を見た皆月京次が余裕を無くし、取り乱すものと考えていたが、予想に反して、京次は無言無表情を貫いた。
ひたすら冷めた目で見続ける京次に対し、エデン母が言葉によって探りを入れてみるが、京次は眉一つ動かさない。
ぶつかり合う、乱暴で強引な口付け。
あまりに突然で呆然とするエデン母の唇を、京次の舌が乱暴に嘗め回す。
完全に口紅を削ぎ落とし自分の物とした京次は、次には、エデン母の唾液を吸引した。
力ずくで唾液を奪われる感覚に息苦しさを感じ、京次から離れようと試みてはみたが、両腕の破壊された今の状態では、それもうまく行かない。
身悶えていたエデン母が、睨み付ける為に眼の焦点を合わすと、そこには、京次の真っ直ぐな眼があった。
「!」
口付けの最中ながら、京次は目を閉じていない。 これ以上近くのない場所で、自分の傷痕を見られている。
それを認識した途端に体を震わせ、きつく目を閉じた。
京次は、変わらず唾液を奪い続ける。
エデン母は、京次が自ら離れるのをひたすら待ち続けた。
。
。
結局京次は、エデン母から口紅を完全に奪った後、捨てるように開放した。
ヨロケて尻餅を付くエデン母。
続いて、頭の上に愛用のターバンがのせられる。
「?」
「...まったく。 見せたくも無い傷跡まで晒して、演技しやがって。」