,り

屑男 撲滅委員会!

−ブラック・アイズ−

某国、十数年前、

『お恵みを、』『お恵みを』『お恵みを』

『お恵みを、』『お恵みを』『お恵みを』

「君、この国は、どうなっているのだ? 」

「......」

「この国が貧しい事は知っているし、その為に物乞いが多い事も知っている。 しかし何故、腕や足のない物乞いばかりなのだ?」

 ラフな格好の紳士が、添乗員らしき男に尋ねる。

 二人の紳士の姿は、周りの風景からは、あまりに浮いていて、二人とも別の国の人間である事が解る。

 仕事なのか、それとも観光なのか。 とにかく身なりから、それなりに裕福な育ちであるのは間違いない。

「この国で、内戦が起っていると言う話も、地雷が埋めてあると言う話も聞いてないが...」

ズル、ズル、ズル、ズル、

ズル、

腕や足のない子供達、何故だか解りますか?

屑男 撲滅委員会!

−ブラック・アイズ−

第三話、「問題の答」 その二


前へ、   次へ、