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京次が過去にも思った事だが、今この場所に現れた雪之絵真紀を見て、改めてそう思う。
十七年前の同じ季節に、雪之絵真紀から申し込まれた最後の勝負。
まったく同感だった雪之絵真紀の言葉。
勝負、対決、そんな言葉では生温い。
今更、過去の事など恨んではいないし、その時の決着に文句がある訳でもない。
それに、二人が今日ここで会った理由は、娘の命の事を話す為であるのも解っている。
しかし再び相見えた今、現在の二人の内どちらが強いのか、それを確かめる事こそ最優先事項だ。