クレイモア

屑男 撲滅抹殺委員会!

−前へ歩く−

 一旦は諦めた、皆月京次の生命。

 だから、皆のが安堵の為に緩むのは解る。 しかし、そんな皆の様子を見て、雪之絵真紀の表情は逆に曇った。

 自分も含めて、全員が今縋り付いているのは『希望』。

 確かに、これまで沢山の障害を乗り越え、最大のハードルと思われた黒い瞳の呪いも解けた。

 その代償として、失うはずだった皆月京次の生命も、何とか助かる可能性が出てきた。

 ありとあらゆる障害と対し、最後に希望を手に入れた自分達。

 まさしく、これはパンドラの箱で言う"最後の希望"。

 ...でも、だからこそ雪之絵真紀は信じられない。

 これまで絶望的な状況を自力で打破して来た雪之絵だからこそ断言できる。

 希望とは、目的を果たす為の心の持ち様であって、希望そのものが目的では無い。

 最後に希望を残して終わりなど、そんなもの死に行く人間の詭弁にしか使えないのだ。

そう、だからこそこれは必然

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最終話

(その二十四)


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