もう、とっくに深夜と呼ばれる時刻を過ぎたというのに、バタバタと騒がしいエデンマルキーニに対し、業を煮やしたエデン母が、無理矢理寝床に寝かしつけた。
本人の言うように、寝間着にも着替えていないのに寝ろと言うのは何とも可哀相な話であるが、エデン母の気持ちも解ってあげたい。
最近のエデンマルキーニは、昼と夜の生活が完全に逆転している。
特殊能力で死体を操る際に、体力を使い果たし、昼寝ばかりしているのが原因なのだが、生活のサイクルが決まっている主婦のエデン母には、この時間まで起きているのは辛いのだ。
「このまま起きてたら、また明日の午前中に寝てしまうでしょ? 日本の学生のような、グータラな生活してはダメよ?」
「えー?最近の日本の学生は、就職活動で援助交際してるんだよー?」
「尚更、そんな娘になっちゃいけません!」
「うー、じゃあさ?」
「...出ないの解ってるくせに、」
エデン母が、げんなりして答える。
この前、カズ子の胸を触って以来、エデンマルキーニが甘えたい時は、決まってこの提案をしてくるのだ。
エデン母の方も、エデンマルキーニが赤ちゃんだった頃を懐かしく思うのか、それ程頑なには断らなかった。
タンクトップを自分であげてやると、マルキーニが突き出した唇で乳首を含んだ。
「...ん、」
エデン母の息が、鼻から抜ける。
ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、
等間隔で乳首を吸う度に、乳首がひっぱられ、若干細長く形を変えた。
マルキーニは、乳首から唇を離して、嬉しそうにはしゃぐ。 その手は、エデン母の豊満な胸にめり込んでいた。
「私も、こんな大きくなれるのかな?」
「...そうね、」
感じているのか、顔を赤らめたエデン母の返事はぞんざいだった。 マルキーニは妖しい笑顔を一瞬見せて、今まで以上に乳首にむしゃぶりつく。
「あっ、」
小さく漏れた、エデン母の喘ぎ声。 マルキーニは気が付かないフリをして、もう一つの乳首を指でつまんだ。
人差し指と親指でクリクリと捏ねくると、エデン母は一層感じながらも、流石に不信そうな顔をして見せた。
「ちょっと、ヘンな事しないで。」
「ヘンじゃないもん。 刺激したらオッパイ出るって聞いたもん。」
幼い子供の可愛らしさを前面に出して、弁明してみせる。
「そんなの誰に聞いたの?」
「...鳳仙桐子のねーちゃん。」
そう言った後、返事も待たずに乳首に吸い付く。 今までと違い、タコの吸盤のように力一杯吸い付いた。
「あんっ、」
いきなりの強い刺激に、思わず大声を上げてしまった。 羞恥心に顔を一層赤らめて体を硬直させたが、マルキーニは唇と手の動きを止めない。
「おかーさん、」
しがみ付くマルキーニを、エデン母も自分に押し付けるように抱きかかえた。 『所詮は子供のする事』そう都合よく解釈して、快感を受け入れる。
マルキーニが薄目を開けて、エデン母の黒いパンティーを見てみると、股間がうっすらと変色していた。
そして視線を上げてみると、そこには快感に耐えて身悶える顔がある。
エデン母が、現在どんな状況にあるのか、しっかり理解しているマルキーニは、好奇心から来る興奮の度合いが一層高まった。
「おかーさん?」
「...何?」
「私も、エッチな事してみたい...ダメ?」
あどけなく、首をかしげて見せるマルキーニ。
キュッと音が聞こえてきそうな程、可愛い。
一瞬切なそうな表情を見せて、受け入れそうになる。 それだけ、マルキーニの幼い仕種が可愛らしかったのだ。
しかし、そこは母親である。 ぐっと我慢してマルキーニを引き剥がす。
「あんっ、」
「何言ってるの! ホントに十年は早いわ。 いいから、もう寝なさい! 約束だからね?」
「ちぇーっ」
怒ったように見せながら立ち上がったエデン母は、真っ赤に染まった顔を隠すように背を向けて、急いでカーテンの向こうに消えた。
「...ふふんっ」
マルキーニは意味ありげに笑った後、ひょこっと起き上がって母親の後を追う。
幾つかのカーテンを過ぎ去り、最後の一枚を捲ると、その向こうで、思った通りの痴態が展開されていた。