「も、もういいわっ。」
「あっ...」
絶頂を迎え、敏感になった秘所を激しく弄る命から、アケミは転がるように逃れた。
ドロンとした視線を向け続ける命の隣で、肩で息をしながら、絶頂の余韻が消えるのを待つ。
「!」
「いっ、いやっ、嫌イヤ!!」
突然現れた男に、命が騒ぎ出す。
今までエッチしていた体は、女として大切な部分が全て露になっている。 隠そうと身を捩るが、縛られている為、上手く行かない。
苦笑したアケミが、せり上がった制服と、まくれ上がったスカートを直し、膝あたりに引っかかっていたショーツも戻してやる。
「...見てたんだ。」
「途中から、な。」
「大丈夫よ、命ちゃん。 こいつ、男として産まれたけど、今は男じゃないから。」
「?」
「まだ体が男として完成する前にね、大切な部分が壊されたの。 だから、女の体を見ようが触ろうが、何も感じないわ。」
「...違う、真紀姉さんに、口でしてもらった時の快感は今でも憶えている。」
鳳仙圭は、無表情のまま頭を振った。
「命ちゃんは、雪之絵真紀の娘よ? この娘が乱れてる所を目の当たりにして、何も感じないのなら、やっぱりアンタは男じゃないのよ。 いい加減認めたら?」
「...違う、」
鳳仙圭は、いきなり命の胸ぐらを掴むと、自分に引き寄せた。
「!?」