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クレイモア

屑男 撲滅抹殺委員会!

−前へ歩く−

 猿轡を噛まされ、まともに喋れない命の口から、辛そうなうめき声がもれる。

「ううっ、ふうっ、ぐっ、」

 両手両足を縛られ、完全に自由を奪われた命の体を、興奮しきった面持ちで弄っているのは、本来、女体には興味ないはずの陸刀アケミである。

「...触り難いな。こんな事なら裸にしてから縛ればよかった。」

 無理矢理、命の制服の上着をたくし上げながらアケミが呟くと、命はなされるがまま、幾度となく頭を振った。

 窓一つない薄暗い部屋の中で、薬で眠らされていた命の目が覚めたのは、つい先ほどの事。

 元より、自分が何者かに狙われているのは知っていた。 だから、このタケ子似の女が、その仲間である事など落ち着いて考えれば解るのだが、目覚めた途端、貞操の危機にさらされている命には、そこまで頭が回らなかった。

 一方のアケミだが、命の体を弄る行為は、別に鳳仙圭に命令された訳でもなければ『黒い瞳』を発動させる為でもない。

 ただ、最愛の男である皆月京次と、最悪の女である雪之絵真紀。 何事にも上に行かれてしまう、この二人の宝物を、自由に弄びたいとの衝動にそのまま従っただけだ。

 アケミは、屈辱に顔を歪ませて泣いている命を見ながら、皆月京次とのSEXを思い出す。

 アケミは、皆月京次にこんな顔をさせたくて頑張ったのだ。

「ふーん、髪質は父親に似てるんだ...」

 命の前髪を指ですくうと、その下にある眼が、驚愕のまま見開かれ、アケミに向けられた。

アケミからすれば、命のこの表情も実に嬉しい。

雪之絵真紀に、こんな顔をさせたいと思っていた。

「知ってる? 皆月京次と私はね。 もう何度もエッチした仲なのよ?」

 命が、今までになく激しく頭を振る。

 非力な男なら弾き飛ばされそうな勢いだが、一応陸刀の戦士であるアケミは、物ともせずに、上から押さえつける。

「本当だってば。あなたなら知ってるでしょ? 京ちゃんの首の後ろにホクロがあるとか。」

 命の動きがピタリと止まる。 一緒にお風呂に入り、背中を流した時、確かに京次の首の後ろにはホクロがあった。

「親知らず、上はないんだけど、下には二本あるとか。」

 これも、知っている。 虫歯になりそうだが、歯医者は嫌だと京次本人が漏らしていた。

「でも、これは知らないか。 私の子宮に、京ちゃんが精子を流し込む時、必ず『愛してる』とか囁いてくれる事なんて。」

 聞きたくないと言った具合に、再び激しく頭を振り出す命。 しかし、アケミは、構わず続ける。

「 私が京ちゃんに抱いて欲しいと頼めば、何時でも抱いてくれるのよ? でも命ちゃんは、今日、断られちゃったんだよね。可哀相にね?」

「うぐっ!ふぐっ、ううっっうぐっ!」

 命は、肩をしゃくり上げて泣き始めた。

 皆月京次が、一番大切に想っているのは娘の命であると、アケミも重々承知している。

 だからこそ、何時も嫉妬を憶えていた相手に、自分の言葉で傷つき咽び泣かせるのは、アケミとって私腹以外の何物でもない。

 それに、命が京次に叫んだ言葉、

『父親としてのアンタなんか、私は大嫌いよ。』

 命の部屋に仕掛けた盗聴機からでも聞こえたが、アケミからすれば、子供の甘えとしか思えない。

 京次が、どれ程命を大切に想っているのか知っているからこそ、尚の事気に入らなかった。

「......」

 たくし上げた制服からこぼれ出た命の胸を、アケミは乱暴に揉みしだく。

「!」 ビクンと一回体を震わせた命は、そのまま小さく、小刻みに震え続ける。

 乳首を口に含み、舌で転がしてみると、命の痙攣に似た震えは一層激しくなった。

 確信と共に、スカートの中に手を忍ばせ、ショーツの股の部分をなぞってみると、想像通り命の股間は濡れていた。

「...私と、京ちゃんがエッチしてる姿、想像してた?」

 クスクス笑いながらの問いかけに、命は頭を振り続けるが、事実、嫌々ながらも、皆月京次が、目の前のタケ子似の女を抱く姿を想像し興奮していた。

 京次と詩女が抱き合っているのを、襖の影から見ていた時と、まるで同じである。

「私が何時も京ちゃんにして上げてる事を、命ちゃんにもして上げるから。 だから、こう考えてみて?

私は今、皆月京次が味わう快感と同じ物を感じている。」

 アケミの魔性の台詞が命の耳に滑り込む。 

「京ちゃんも、喜ぶ快感なのよ? 命ちゃんが、同じように喜んで、何が悪いの?」

「......」

 命の、絶えず振り回していた頭が止まる。 混乱した脳みそが、今の言葉の是非を考えている。

 アケミは、妖しく笑みを浮かべた後、一気にスカートの中からショーツを引き下げた。

「!!」

 そしてスカートを捲り上げ、局部を白日の元にさらす。

 部屋には一応電気が燈っている。 薄暗く思えるのは、四面の壁が黒光りする木材の為だ。 だからこそ、命の白い肌は艶やかに映し出される。

「大丈夫、部屋の中には私しかいないから...」

 そう言って、アケミは、自分もチャイナ服を脱ぎ捨てた。

 そして、露になった二つの乳房の先端を、命の乳房の先端にビタリと当てる。 弾くようにしてやると、コリコリした弾力が、自分の乳首を通して感じて来た。 命も、まったく同じ感触を味わっている事だろう。

「.....っ」

 命が、目をきつく閉じたまま、猿轡を噛み締めて快感に堪えている。 同じ感触でも、経験豊富なアケミと違い、エッチに為れていない命の方が、より強く感じている。

 アケミは、初めて抱いた時のカズ子を思い出して、命の様子を嘲笑しながら眺めた。

『...きっと、京ちゃんも雪之絵真紀も、若かった頃は、この程度。』

 そんな事を考え、ヘンに安心しながら命の体を、今まで培った技術を使って解きほぐしていく。

 ごくごく普通に、胸を揉み、股間を撫でて行く内に、うめき声だった命の声は、何時しか喘ぎに変わっていた。


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