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クレイモア

屑男 撲滅抹殺委員会!

−前へ歩く−

「もしかしたら、京次がとやかく言って来るかも知れないけど、」

「そしたら京次も同罪よ。これも生かしてはおかないわ。」

 確かに、このまま命を傷付ける事無く、無事に帰してやれば、皆月京次に怒られこそすれ、殺される事は無いだろう。

 しかし、雪之絵真紀ならば言葉通りやる。 脅しなどでは無く、本当に実行する。

「それでね? ここからが取引なのよ。」

「ここに来る少し前にね、鳳仙桐子と陸刀加渓に会ったわ。アケミの差し金でしょう?」

「!?」

 確かに、命を拉致する為に、雪之絵真紀の足止めを鳳仙桐子に命じたのはアケミだ。 その後、今まで音沙汰が無いのを、ずっと心配していたのだ。

 鳳仙桐子と陸刀加渓の名前が出て、貧血を起こしそうにまで追い詰められていたアケミだったが我に返る事が出来た。 

 アケミも、妹の陸刀加渓と、妹同然の鳳仙桐子が大切なのだ。

「サラとかいう黒い女もいたわね。 ...京次が邪魔するものだから、あいつ等殺せなかったのよね。 でも、殺さなくて良かった。」

「取引」

「お前が命を傷付けなければ、私も、鳳仙桐子と陸刀加渓、サラメロウの生命を保証するわ。」

「ちょ、ちとょっと待ってよ!! 保証って、現時点では殺すつもりって事!?」

 雪之絵真紀は笑っている、完璧に肯定の意思表示だ。

「知っているでしょ!? 加渓は操られているだけだし、桐子だって本当は友達の命ちゃんを裏切るなんて嫌なのよ!」

「サラなんて、鳳仙家の殺し屋を退けたり、加渓が仕掛けた盗聴機を見付けたりして、京ちゃんの力になっているのに!!」

「それを解っていて、それでも殺すなんて...」

そんな非人道的なこと...

「私が、出来ないと思う?」


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