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クレイモア

屑男 撲滅抹殺委員会!

−前へ歩く−

 『全員、エデンの母親よりも強い』 それは無知故の台詞ではあった。 しかし、全てがそうだとは言えない。

 おさげの子供、鈴印栄(りんいんえい)は中国拳法。その後ろの大男コントレラスはムエタイ扱うので、二人共侮れないのだが、しかし何より、もう一人の黒い女。

女としては珍しい武闘派の殺し屋として、実力、知名度とも、エデンの母親と双璧を為す強者だった。

 しかし、この女、鼓四季は鳳仙圭の用意した”切り札”の中に含まれていない。

 だがそれは、元々、女を男の道具としか考えていない鳳仙圭が、鼓四季を軽視したからであって、決して竜王や雀将に劣る訳では無かった。

 もし、エデン母に、鼓四季と相対した経験があったとしたら、彼女の強敵ランキングの四位は竜王では無く、鼓四季になっていた事だろう。

『赤い瞳には関わるな。黒い瞳には近づくな。』

「僕達のような生業をしている者達の中で、実しやかに囁かれてはいたんですけどね。」

「日本国では珍しい殺し屋組織の陸刀と、長年戦っているのが『赤い瞳』であると知られて、ちょっとした騒ぎになってるんですよ。」

「だから、今日、『赤い瞳』である雪之絵真紀さんとお会いできるのを楽しみにしてました。」

「ぜひ、赤い瞳の実力を見せて下さいね!」

 そう言った後、鈴印栄とコントレラスは、床を蹴り走り出す。

 しかし、当の雪之絵真紀の視線は、この二人に向かなかった。

「私も、エデン母を退けたアナタに興味あったの。」

「ガッカリさせないでね


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