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クレイモア

屑男 撲滅抹殺委員会!

−前へ歩く−

「貴時君!!」

「あの女の子を撃つ理由が、どこにあると言うんです!!」

「......」

バキュッ

「!」

「あ、あれ?」

 着弾と同時に、やけに大量に吹き出した赤い液体。 しかし高森夕矢は、まったく痛みを感じなかった。

 胸元を触ってみると、傷はおろか服さえも破れてはいない。

「...青い銃はペイント弾入り。 銃も弾も少し改造してあるが、これじゃ人は殺せねーよ。」

「剥き出しの内臓にでも撃ち込まない限りな。」

 呆然とした高森の阿呆面が、貴時の目に移る。

 殺しても、殺さなくても、どちらにしても非難されているようで、流石の貴時も気分が悪い。

「何だ? まだ何か気に入らないのか?」

「あ、いえ、そんな事はありませんが...でも、何故?」

「......」

命姉さんとダブっちまったからな。 もう殺せねーよ。

クレイモア

屑男 撲滅抹殺委員会!

−前へ歩く−

最終話

(その十七)


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