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屑男 撲滅委員会!

−ブラック・アイズ−

「あはっ、お姉ちゃんそのまま動かないでいてね?」

 マルキーニは嬉しそうにはしゃぎながら、テーブルを退かす。

 弾かれた様に仰向けに倒れたカズ子は、頭ははっきりと意識を保ちながら体はピクリとも動かせなかった。

 まるで、金縛りにでもあったかの様なこの感じ。

 しかしカズ子は、この現象の理由を、その身で感じる事で理解している。

 生きていれば、誰でも一回は経験があるのではなかろうか。

感電。

 人間は、脳から発する微量の電気を、脊髄神経を通して筋筋肉に伝え、体を動かす。 つまり、神経にそれ以上の電気を流せば、その人の自由を奪える。

 体に感じる、ビリビリとした刺激。

 間違いない。 今、カズ子の体は感電して動かせないでいるのだ。

「うふっ、」

 しゃべる事すら出来ず、焦る気持ちを落ち着かせながら考えるカズ子を尻目に、マルキーニが自分の服の前を開く。

「私ね、お母さんとお父さんがSEXしてるの、何度も見た事あるの。」

「お母さんに、私もしたいって言ったら『子供だからダメだ。』って怒るんだよ?...酷いよね?」

 まったく無抵抗のカズ子の服に手をかける。

今のカズ子の状態では、子供の力でも為すがままだ。

「でもねー、私は確かに子供だから、男の人とするのは恐いんだ。 」

 服をたくし上げられながら、カズ子はマルキーニを見つめる。

 どう考えても、自分が感電している原因は、このマルキーニであるとしか思えない。

 しかし、ある種のウナギやナマズと同じ方法で、人間が電気を造り出すのは不可能である。

 おそらくこれは、静電気体質。

 自分の体で静電気を作り出し、フロッピーやカセットテープに影響を与える、あまり歓迎されないこの体質。

 この体質そのものは、珍獣扱いされる程珍しいものではないが、マルキーニの様に人の神経に電気を逆流させ動きを封じるとなると話は別だ。

 マルキーニは、作り出した静電気を自在に操っている。 これが珍しくないはずがない。

「お姉ちゃん? 痛かったり、嫌だったりしたら言ってね? すぐ止めるからね?」

 自分のせいでしゃべれないカズ子に、マルキーニが嫌みな事を言う。

 カズ子は忌々しく思いながら、『接待室』で呼び出した、陸刀加渓の到着を待つ。

 もはや彼女の到着まで、されるがまま我慢するしかなかった。

「でも、大丈夫だよね? だってお姉ちゃん、地下室であんなに気持ちよさそうにしてたんだから。」

 ぷちゅ、

「!!」

 今まで感じた事のない刺激に、体を震わせた後、股間から体液が吹き出した。

 一瞬オシッコではないかと思う程勢いよく吹き出した愛液。 感電した体は、小さな刺激さえも敏感に反応し、カズ子に今まで感じた事のない快感を与えたのだ。

 一瞬意識の飛びかけたカズ子が青ざめる。  ただ乳首を口に含まれただけでこの刺激だ。 この先とても堪えられるとは思えない。

「っ!」

 ちゅっ、ちゅっ、

 音を立てて乳首を吸うその仕草は、子供らしく可愛いが、そこから来る刺激は極悪である。 責めの刺激に翻弄され、カズ子は体だけでなく、思考の自由さえも奪われた。

 赤ちゃんの頃を思い出しているのか、執拗に乳首を吸いながら、小さい手でもう一方の胸をまさぐる。

 揉むと言う形容は似合わない。 カズ子の胸がいかに小降りとはいえ、それ以上小さなマルキーニの手では、胸の上をただ蠢いているだけにしか見えなかった。

 しかし、それでもカズ子に対する刺激はハンパではない。

 出せない喘ぎ声の代わりに喉を鳴らし、火照った体は玉粒の汗を滲ませ、潤んだ目から涙が零れた。

 これらは全て、感じているから起っている現象である。

「あはっ、お姉ちゃんコレ凄いよ?」

 スカートの上から、カズ子の腰を触ったマルキーニが歓喜の声を上げる。

 途中、快感に愛液を垂れ流しただけでなく、本当にお漏らしもしてしまった。

 生暖かいその液体は、勢いにまかせて下着とスカート両方を簡単に濡らした。 マルキーニの言う様に、軽く触って解る程だ。

 カズ子が、屈辱感に顔を赤く染める。

「...脱がして上げるねー。」

 まるで、着せ替え人形への言葉だと思って聞いていると、擦れるような感触の後、下半身に風を感じた。

 スカート、下着とも剥ぎ取られ、大切な部分が白日の元に晒された証拠である。

 カズ子は顔も動かせないので見えないが、下の方ではマルキーニの感心しきりな声が聞こえている。 大人の女の性器を目の当たりにするのは初めてなのだろう。

「...私のとは、随分違うね?」

 マルキーニが、そっと触ると、再びカズ子の体が跳ねる。

 体の中で一番感じる場所。 胸などとは比べられるはずもなく、ただ触られただけでもこれだ。

 マルキーニが舌を伸ばし、ペロリとワレメを舐めると、またも愛液が溢れ出す。

「ふぁ?」

 マルキーニが妙な声を上げると同時に、舌を離した。 どうやら流れ出た愛液が舌を直撃したらしい。

「......」

 しばらく口をモゴモゴさせていたエデンは、意を決した様に再び舌を伸ばしワレメを嘗め回す。

「!!」

 その刺激に堪えられず、カズ子は膀胱に残っている汚れた水分を残らず放出したが、マルキーニは伸ばした舌を収める事はなく、その水分を受け止めながら、カズ子に刺激を与え続けていた。


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