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屑男 撲滅委員会!

−ブラック・アイズ−

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 自分の体に自由が戻ったものの、あまりに突然だったため、貞操の危機から救われたのだと言う事にしばらく気が付かなかった。

 後ろから組み付いているはずの、太郎の存在を確認しようと、恐る恐る振り向いて見ると。 そこには、顔を血だらけにして床を転げまわる太郎の姿だけがあった。

 『命が自分を助けた。』 のたうつ太郎の姿を見ながら、それを知ったタケ子だったが、側に命はいなかった。

 脱がされた学生服をかき集めるついでに、教室の中を見回してみたが、やはり命はいない。

 教室の中にいるのは、傍観者のクラスメート多数に、倒れた高森、のたうつ太郎。

そして、揃って天井を見上げている、皇金と、サラ メロウだった。

ゴシャッ

ゴシャッ

天井より舞い下りた、命渾身の膝、太郎の睾丸を尾定骨ごと、完全に粉砕した。


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