クレイモア SSS

屑男・撲滅委員会!

「コラッ。」

 持ちやすい場所に、持ちやすい物があったと思い、捕まえたツインテールの髪の毛。

  俺は、そのままヒョイっと持ち上げる。

 命の体は軽く、簡単に浮き上がた。

 髪の毛に、ぶらり、ぶら下がった状態の命は、激しく手足をばたつかせる。 足が地に着かなければ、攻撃的行動も取れまい。

 思わぬ形で、命が俺に言いたい事を言って、俺に怒られ、喧嘩をしたが、本当の親子になるためには良い傾向だと思う。

 後は、命の間違いを諭してやれば、きっとベストだ。

 今だ激しく手足をばたつかせている命の事を、「まるで耳捕まれたウサギの様だ。」と思いながら、最後の閉めのために説教を開始した。

「命、力ずくは良くないぞ?特に性的な事は、自分相手が男女にかかわらず、それは強姦と一緒だ。」

 お?俺、うまい事言えるな。

 じたばたじたばたじたばたじたばたじたばたじたばたじたばたじたばたじたばた

「俺は、お前が嫌いだから言っているんじゃないぞ?逆だ!!お前より大切な存在など、一つもない!!」

 なんか、ノッて来た俺。

 じたばたじたばたじたばたじたばたじたばたじたばたじたばたじたばたじたばた

「親は自分の子供より大切なものなど、絶対にないんだ。詩女だって、きっと俺と貴時を天秤に掛ければ、貴時を選ぶだろう。 しかし、それでいいんだ!!」

 そーいえば、究極の選択とかで、そんなのあったな。

 じたばたじたばたじたばたじたばたじたばたじたばたじたばたじたばたじたばた

「俺だって、命の事を自分自身よりずっと大切に思っているし....」

 じたばたじたばたじたばたじたばたじたばたじたばたじたばたじたばたじたばた

 「...命?」

 じたばたじたばたじたばたじたばたじたばたじたばたじたばたじたばたじたばた

「もしかして、痛い?」

「イタイよーーーーーーーっ!!!」

 ...その後、

 土砂崩れの様に泣き叫ぶ命に対し、俺はひたすら土下座して謝り続け、

 命が、キスしてくんなきゃ許さないとか言うので、

 結局、ホッペタにする事で妥協してもらった。

 どうやら、本当の親子になるには、まだまだ時間がかかるらしい。

 ...つーか俺、凄まじくマズイ状況に置かれてるんじゃないか?

おわり、もももも


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