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ま、「おじいちゃん?」の一言はショックだったものの、( と、言うより、意味不明。)命をあのまま、ほったらかしにも出来ず、部屋に導き入れました。
すると、我が妻、皆月 詩女( みなづき しおみな、)は、怒りまくり、一人息子を連れて実家に帰ってしまった、と。
それ以来、俺と命は二人暮らしを続けている訳です。
ただ、俺と詩女は別居中なだけで、離婚はしていないし、するつもりもありません。( 二週間に一ぺんは、ヤル事やってるし。)
もちろん、その後、警察の力も借りて、雪之絵 真紀の行方を探しましたが、その姿はようとして知れず。
雪之絵の実家に問い合わせても、知らぬ存ぜぬの一点張り。
で、結局、訳も判らず、今に至る訳です。
でも、
分からない事で、幾つか気になる事はあります。
一つは、命が俺の元にやって来て数日後、新聞に雪之絵 真紀の義母が死んだと載った事。
そして、もう一つ。
あの時、
微量ながら、命の服に付着していた赤い斑点、
k人の血痕、
調べてもらって判りました。
で、何で、命と一緒に暮らしているのかって?
まあ、そうなんですよね。
たしかに命は、俺の遺伝子を半分持っているものの、雪之絵真紀は俺の知らないうちに命を生んだ訳ですから、無理に現在の家族を犠牲にしてまで一緒に暮らす義理はないのです。
だから、何で、命と一緒に暮らしているのかって?
それは、簡単でしょう?
「ホラ、洗ってやるから髪、解くぞ?」
「んー?」
ま屑男 撲滅委員会!
IN 序章 おわりl;: