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クレイモア

屑男 撲滅抹殺委員会!

−前へ歩く−

「!」

 金髪の小さな女の子は、弾丸が到達する前に、影の腕に攫われて部屋の中へと消えた。

 貴時の使っている拳銃は、自作の改造拳銃である為、本物と比べたら、威力もスピードも精度も落ちる。

 しかし、それでも、火薬で押し出された鉛玉よりも素早く動ける人間など、少なくとも貴時は一人しか知らない。

「何ですか!?今の銃声は!!」

 陸刀のヒットマンと距離を空けながら付いて来た高森夕矢が、焦った様子で駆け寄ってくる。

 それは、陸刀のヒットマンも同じで、やっと今ごろ貴時に追いついた。

「ふ...」

「いきなり、俺の親父並の敵に遭遇しちまったったよ。」

最終話、前へ歩く(その十)終、  


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