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クレイモア
屑男 撲滅抹殺委員会!
−前へ歩く−
。
「え?」
ゴバッ
「ぐは!」
無造作に撃ち放った雪之絵の拳だったが、鳳仙圭は避けるどころか反応すら出来なかった。
筋力強化の甲斐も無く、その威力に飛ばされた鳳仙圭は、廊下を一転二転と転がった後、やっと止まった。
「成るほどね。 自分自身に呪術施すから、アケミはフリーな訳ね。」
痙攣して倒れている鳳仙圭を一瞥して言い放った後、その視線をテレビモニターのアケミに移す。
「アケミ」

「確かに、今、命を殺すか殺さないかの選択肢は...」
「な、何を!」
「俺がアケミに一声命じれば、あの小娘は!」
カバン

「!!」
「私が喋っている時は、お前は常に黙っていろ」
「......」
「アケミ」
「確かに、今、命を殺すか殺さないかの選択肢は、アケミの意思に委ねられているわ。」

「解りきった事だけど、もしアケミが命を殺したら、いかに京次でもアケミを殺す。」
。
つまり、命が無事戻りさえすれば、京次がアケミを殺す事は無い。
。
「でもね? 勘違いが無いように言っておくんだけど...」

「命をどう扱おうと、私は、お前を殺すわ。」
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