,り

クレイモア

屑男 撲滅抹殺委員会!

−前へ歩く−

 皆月京次とエデン母。 

 別に、この二人の勝負に、興味がある訳でも無かった。

 この戦いの勝敗など、初めから決まっている。そんな戦いに興味など持てようはずもない。

 ただ、先ほど見た、京次と竜王の戦い。

 京次の最後の一撃は、雪之絵真紀にも見えなかった。

気に入らない。

 今度は、皆月京次の”本気”を、その目で見る為に、ここにいる。


 直撃されたのではない。風圧と衝撃波だけで切り裂かれ、たたらを踏んだものの、何とか倒れずに堪えたエデン母。

 その顔には、驚愕の表情がありありと見て取れた。

ありえない。

 ゆっくりとした時間の流れ。

 自分が速いのではなく、それ以外の全てが遅くなったような感覚。

これは、己が命と引き換えに、たった五秒間だけ許された世界。

誰も、私の世界に入れるものですか!!


前へ、  次へ、