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皆月京次とエデン母。
この戦いの勝敗など、初めから決まっている。そんな戦いに興味など持てようはずもない。
ただ、先ほど見た、京次と竜王の戦い。
京次の最後の一撃は、雪之絵真紀にも見えなかった。
直撃されたのではない。風圧と衝撃波だけで切り裂かれ、たたらを踏んだものの、何とか倒れずに堪えたエデン母。
その顔には、驚愕の表情がありありと見て取れた。
ゆっくりとした時間の流れ。
自分が速いのではなく、それ以外の全てが遅くなったような感覚。