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屑男 撲滅委員会!

−ブラック・アイズ−

「高森!!”小判ザメ”ってヤツがどこにいるか解る!?」

「いえ!!僕に解るはずがありません!!京次さんですら、見失っていますから!!」

 遠巻きに、京次とサラメロウの様子を眺めながら、命と高森が叫ぶ。

 『京次すらも、小判ザメの行方を見失っている。』

 小判ザメは、常に京次の死角にある影に隠れた。

 京次自身の影。 建物の影。木の影。 そして、サラメロウの影だ。

 普通ならこんな時、京次は気配を読んで敵の位置を見つけるが、小判ザメは、その気配をほぼ完全に消して見せた。

 座禅でも組んでいるならいざ知らず、戦いの最中に気配を消すというのは、見事としか言いようがない。

 京次が、微かな気配を頼りに小判ザメの居場所を見つけても、その時はサラメロウの影に隠れて別の場所へと移動するのだ。

 正に蜃気楼を追っている気分である。

 京次は途中から、小判ザメの位置を探すのをやめた。

「命も、高森も、そう騒ぐな。」

??

「どんなに幻惑されても、最終的な形は決まっているだろう?」

「二対一の基本は、やはり挟み撃ちだな。」

ゴォッ

ズンッ

「封じた!!」

「これで、コイツが使えるのは片腕だけ!!」

「小判ザメ!!全力で行くわよ!!」


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